どう選んだか
注目ファイルは、単に題名が刺激的なものではなく、PURSUE公開資料の読み方を学べるものから選んだ。基準は、公開主体が明確であること、資料タイプの代表性があること、内容を日本語で説明しやすいこと、未解決資料の限界を示せること、そして煽らずに読ませる力があることだ。
NASA、FBI、ODNI、国務省、CIA、軍用報告、映像・画像を偏りなく含める。
「目撃証言」「センサー映像」「分析メモ」「外交公電」は、それぞれ証拠の性格が違う。
公開資料であることと、資料内の主張が事実認定されたことは同じではない。
まず読むならこの12ファイル
資料タイプ:NASA写真 / 画像資料
読みどころ:月面写真に写る三角形状の「点」を、DOWがPURSUEの一環で調査対象にした資料。NASAとDOWによる追加分析が完了後に公開される予定と説明されている。
注意点:写真上の特徴が「物理的物体の可能性」とされる一方、性質について合意はない。地球外起源の証明ではない。
資料タイプ:NASA音声
読みどころ:Gordon Cooperが「Johnのfireflies」に言及する音声抜粋。宇宙飛行士の未確認観測が、後にどう説明されたかを学べる。
注意点:NASAは後に、凍結した凝結物が宇宙船から離れたものと判断している。未確認報告が通常説明へ移る例として読む。
資料タイプ:FBI 302聴取記録
読みどころ:米国軍事施設でのUAP遭遇について、米国情報機関高官の体験をFBIが聴取した記録。球体、ヘリコプター、地上職員、関連写真が一つの資料群として結びつく。
注意点:FBI 302は聴取記録であり、記載内容の全てをFBIが事実認定した文書ではない。
資料タイプ:ODNI関連証言文書
読みどころ:2025年後半の米国西部の機微な軍事施設周辺での発光球体遭遇について、現職情報機関高官の一次証言として整理されている。
注意点:証言の重要性と、物体の正体が確定したことは別である。関連写真やセンサー記録との読み合わせが必要。
資料タイプ:証言要約 / スライド資料
読みどころ:7人の連邦職員が2023年に米国西部で報告した複数のUAP体験をまとめた資料。球体、発光体、地表付近の現象、半透明の凧のような現象など、異なる報告カテゴリが並ぶ。
注意点:技術データが直接付随していない点が重要。資料自体もその限界を含んで読む。
資料タイプ:軍用赤外線映像
読みどころ:映像タイトルの刺激性に対し、説明文では「加工された状態で提出」「黒画面や注記画面」「同じ場面の再生」など、資料の扱い方に関わる情報が多い。
注意点:映像名はアップロード者定義のタイトルであり、AAROは由来やチェーン・オブ・カストディの限界にも触れている。
資料タイプ:軍用赤外線映像
読みどころ:短い映像内で複数のコントラスト領域がセンサー視野を通過する。軍用映像を「何が映っているか」と「何が分析上言えるか」に分ける練習になる。
注意点:映像上の点の移動だけで、距離、サイズ、速度、起源を確定することはできない。
資料タイプ:軍用MISREP
読みどころ:米軍の標準報告様式で、GENTEXT欄に「点の列と後方に続く点」という観測が記される。軍がUAP報告をどのような様式で残すかが分かる。
注意点:報告中の描写や推定は報告者の主観を含み、対象の性能や性質を断定するものではない。
資料タイプ:歴史文書 / 軍事施設周辺報告
読みどころ:サンディア周辺での「緑色の球体」「円盤」「火球」など209件の目撃と調査資料を含む。Blue Book以前・Project Grudge周辺の歴史資料としても重要。
注意点:件数の多さはそのまま異常性の証明ではない。目撃分類、調査結果、当時の軍事環境を分けて読む。
資料タイプ:CIA Intelligence Information Report
読みどころ:ソ連での人的情報収集活動に関するIIRの一節に、明るい緑色の未確認物体と同心円状の現象が記録される。情報機関文書の読み方を学べる。
注意点:IIRは最終評価済み情報ではなく、情報提供として扱われる。情報源の報告とCIAの評価を混同しない。
資料タイプ:国務省外交公電
読みどころ:海外でのUAP関連情報が、外交ルートでどのように共有されたかを示す。UAP資料が軍だけでなく外交文書にも現れることが分かる。
注意点:公電は情報伝達の記録であり、記載された主張の真偽を米政府が確定した文書とは限らない。
資料タイプ:国務省外交公電
読みどころ:メキシコ議会でのUAP証言、航空宇宙保護法、異星人遺体主張などが外交公電として記録される。UAPが政治・メディア・外交の問題になる過程を読める。
注意点:異星人遺体などの主張が記録されていることと、それが有効・真正と認定されたことは別である。
初心者向けおすすめ閲覧順
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まずNASA資料から読む
宇宙飛行中の光点や粒子は魅力的だが、通常説明や分析待ちも多い。未確認と説明済みの境界が分かりやすい。
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次にFBI/ODNI証言を読む
証言資料は迫力があるが、聴取記録・一次証言・分析結果を混同しない練習になる。
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軍用映像とMISREPを見る
センサー映像は目を引くが、距離や速度の推定は難しい。報告様式と映像説明を合わせて読む。
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国務省・CIA文書で視野を広げる
UAP情報が外交・情報活動の中でどう記録されるかを見ると、資料の目的の違いが分かる。
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最後に歴史資料へ戻る
SandiaやBlue Book周辺資料を見ると、現代開示と過去の公式調査の連続性が見えてくる。
このページで断定しないこと
ここで挙げたファイルは、PURSUE公開資料の理解に役立つ代表例であり、地球外起源や未知技術の証明として選んだものではない。むしろ、公開資料の価値と限界を同時に読むための入口である。
特に注意したいのは、「政府が公開した」「軍人が報告した」「映像がある」「未解決と書かれている」という事実が、それぞれ別の意味を持つことだ。強い資料ほど、何が分かり、何が分からないかを丁寧に分ける必要がある。
資料への入口
PURSUE / war.gov
2026年の米政府UAP関連記録公開ページ。Release 01〜04の資料・動画を確認できる。
Presidential Unsealing and Reporting System for UAP Encounters最終更新:2026年7月10日
確認課題:PURSUE追加リリース、各ファイルの個別深掘り、動画ファイルの直接導線、関連メディアの紐づけ整理。